雨予報が嘘のように晴れた朝。前日の強風で洗われた空に向かって、桜が一斉に花開きました。 新緑の庭に野点傘を掲げ、今日は、お茶が好きな友人たちとのお花見茶会です。

花所望で作る、風炉先屏風
Joiさんのお茶仲間のひとり、sohmiさんが、にっこりと花月札を取り出しました。 どうやら、花所望の順番を決めるようですよ。





Joiさんは、お気に入りの茶箱にも花を活けました。

そして、全員で作った今日の花が完成!

これが、今日の風炉先屏風となりました。

お茶の時間
お弁当の後は、お楽しみのお茶の時間です。
今日の御菓子は、巌邑堂さん。中央の薄い水色と桜色で、花筏を象っています。中は上品な桜餡でした。

また、花月札を引いて、順番にお点前をしました。
茶箱の蓋を開いて、お点前が始まります。



茶箱から、どんどんお道具が出てきます。 仕覆を解く順番が難しそう。

少し小さめのお道具たちは、機能性と美しさを兼ね備えています。

今日の一杯が出来上がりました。

外で頂く一杯は、格別な味わいです。
それぞれ順番にお点前をして。



陽光に揺れる桜と春風、そして時折鳥の声を楽しみながらの、贅沢な時間となりました。
茶箱の愉しみ
お茶の後、Joiさん自慢の茶箱を見せていただきました。
栗の木の削り跡が美しいこちらは、現代工芸家7人の作品を集めた「掌」という茶箱です。

先ほど花入れとして利用した竹筒は、振出しとしても使えるのだそうです。




皆で手に取って、道具の精巧さ、仕覆の面白さについて語らいました。
小さな箱の中にぎゅっと込められた技術の粋。広大なお茶の世界への扉のような茶箱の魅力に、時を忘れるひと時でした。

写真:山平敦史 文:山平昌子